名張市立北中学校にて「働く人から学ぶ会」の講師をさせていただきました

名張市立北中学校にて「働く人から学ぶ会」の講師をさせていただきました

2021年11月4日。

名張市立北中学校の担当教員様よりご依頼いただき、「働く人から学ぶ会」にてゲストティーチャーとして授業をさせていただきました。

中学校2年生のみなさんは進路を決めていくために、進路決定のためのさまざまな取り組みをこの時期からされています。

地域の身近な産業や職業などのさまざまな職種に触れ、その職業を担う人がどのように仕事に誇りを持って取り組んでいるかや、自らが興味のある職業に対して実際に見たり聞いたりする機会をもうけ、自身の進路を考える意識を高めるために、同中学校で毎年積極的に行われているのが「働く人から学ぶ会」だそうです。

それに加えて、実際に地域の会社で仕事を体験し学ぶ「職場体験」等も行なっているのですが、ここ数年はコロナの影響で中止になってるそうで、この「働く人から学ぶ会」も本来ならば9月に開催予定だったのですが一旦延期となっていました。
ですが、担当の先生の熱い想いでようやく開催することができたのです。(本当に感謝です!)

デザインのお仕事が中学生に人気?!

今回、弊社にお声かけいただいたのは、生徒の皆さんに、どんな職業に興味があるかの事前アンケートを取ったところ、「デザイン」のお仕事に興味を持ってくれる生徒さん達が多かったことからだそうで、他にも人気の高かった、保育に関するお仕事、医療に関するお仕事、美容師さん、車両販売の営業さん、メカニックさんなど名張市て働くみなさんも講師として参加されていました。

「働く人から学ぶ会」は5・6限目の2部制。
生徒さん達は職種の違う5つの職業のから2つを選んで各教室に分かれて授業を受けます。

事前に担当の先生からいただいてた以下の「話してもらいたい内容」を元に、生徒のみなさんからの質問もおりこみながらパワーポイントを用いてお話しさせていただきました。

○どうしてこの職業についたのか
○デザイナーにはどんな種類があるのか
○リタデザインでは普段どんな仕事をしているのか
○デザイナーとは何をする人なのか
○どうすればデザイナーになれるのか(進路や資格など)
○デザイナーとしてやりがいを感じるのはどんな時か
○働くうえで大切にしていること
○デザインが社会で担う役割
○社会人として中学生に伝えたいこと

みなさん、真剣にメモを取りながら聞いてくださる姿がとても印象的でした。

中には、自分が描いた絵を見せてくれる生徒さんがいたり、デザインスキルを上げるにはどうすれば良いのかや、コーディングのコードを覚える方法など、具体的な質問をしてくれる生徒さんもいて、関心の高さが伝わってきました。

デザインのお仕事って具体的に言語化すると何だろう?

なかなか、普段じっくりと自分のことを振り返る機会がないのですが、今回このようなありがたい機会をいただいて、パワーポイントを作成するにあたり「デザイン」というお仕事について改めて深く考えました。

私の考えるデザインとは、「誰かの目的や課題を解決すること」だと思っています。

どんな人に、どんなことを、どのように伝えたいかなど、依頼者の求めに応じたデザインを考案したり、誰かのために思案し最適な形として表現するのが「デザイナー」だと思います。

弊社の理念は「伝わるデザインでリタを届けたい」です。

まち中で、自分がデザインした商品や看板、チラシ・パンフレットなどに出会えたり、デザインさせていただいたことで、お客様の商品やサービスが注目され、みんなさんが豊かになることがいちばんの喜びです。

「デザインでみんなを幸せにしたい」そんな気持ちを改めて思い返すきっかけをいただきました。

そして、中学生のみなさんに伝えたかった一番はやっぱり「好き!!の気持ちを大事にしてほしい」ということ。

どの人もみんなそれぞれ素敵な才能を持っていると思います。そして「好き!」の気持ちでたくさん努力した人が、才能を輝かせることができるんだと思います。

人生はたった一度きりのRPG。

好き!!の気持ちを大事にして、やらずに後悔するよりも、やってみて無理なら軌道修正するのもありです。

どんな困難にも経験値と武器さえあれば立ち向かっていけると思います。学力と思考力を今のうちに磨いて、人生の選択肢を増やし、やりたいことが見つかったら、夢に向かって突き進んでくださいね!
(ちなみに、経験値って成功の数ではなくて、積み上げた努力や結果の数ですよ)

 

生徒のみんなさんからいただいた感想と、感謝のキモチ

 

後日北中学校の皆さんからこんなお手紙をいただきました。

デザイナーとして、お客さんのことを第一に考えていることが伝わった
自信を持つことの大切さや、失敗を恐れずに色々なことに挑戦することの楽しさを学べた
デザインを通して誰かの役に立っている素晴らしさを知った
やる気があればいつでも再スタートができるという言葉が心に残った
学歴が高い必要はないけれど、(何をするにも)学力と思考力が大切という言葉に心を打たれたので勉強を頑張ろうと思う

など、たくさんの感想が書かれていて、うるうるしながら全部読ませていただきました。

中には用意して行ったスライドの中に込めた言葉ではなく、質問タイムで私がふと口にした言葉までもしっかりと心に受け止めてくれた生徒さんもいたりで、本当に真剣にお話を聞いてくれていてとっても嬉しく思いました。

実は私の娘も、別の学校ですが中学2年生。ちょうどこの頃「進路コンパス」なるものを持ち帰ってきていて、一緒に進路を考えたところでしたので、今回お声掛けいただき、娘と同学年のみなさんにデザインのお仕事に興味を持ってもらえてとても嬉しかったです。
(アンケートに書かれていた名前を見て知ったのですが、授業を聞いてくれた生徒さんの中には、娘と同じ幼稚園で仲良くしてくれてた子達もいたようで…みんなマスクな時代で気がつけず、成長した姿が見たかったです。次会った時は声かけてね!)

 

最後に…

みなさんと同じ中学生・高校生の頃、私の将来の夢は美術の先生でした。

美術の先生になるために美術を専門に学びましたが、たくさん学んだ中で「パソコンでのグラフィック制作」と「広告」に魅力を感じ、いつしかデザイナーを志すようになりました。

ですが、デザイナーとして就職した数年後、本当にデザインを一生の仕事にして行って良いのか道に迷い、教員になる夢も忘れられず、大学に戻って中高美術の教員免許を取得しました。

結局、デザイナーという職業の方が自分に向いていると思い、教員免許取得後もデザイナーとして再就職したのですが…笑

教壇に立つのはその時の教育実習ぶりで、最初はとても緊張しましたが、やっぱり教師のお仕事も素敵だな〜と改めて思いました。

この度は再び、私のもうひとつの夢である「学校の先生」を体験させていただき本当に嬉しかったです。ありがとうございました!

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